今日のおひるごはん。
[ ひるごはん ]
素晴らしいお天気が続く、東京地方でございます。
なんかやっと「秋らしい〜」というかなんというか。
書こう書こうと思ってなかなか書けなかったことがあります。
95年の秋、僕は長い旅行の中で、クロアチアを訪れました。今ではクロアチアといえばサッカーが強いのも含めて日本人にもよく知られていると思いますが、当時は旧ユーゴが分裂して、内戦状態から休戦、ようやく落ち着こうかという時期でした。
やや、あぶない。
なのになぜ小心者の僕がクロアチアに行こうと思ったのかは、今となってはよくわかりません。単に旅行のルート的なものだったのかもしれません。
クロアチアのザグレブではユースホステルに泊まりました。ホットシャワーが出ないという、あまり環境のよいユースとは言えませんでしたが、貧乏旅行者にとって安いにこしたことはありません。
早速街に出てぶらぶら。にぎやかな繁華街がある一方で、棚のすかすかなスーパーマーケット、国連軍の車も走ってます。インド人女性がボランティアで炊き出しを配っている....やっぱり、あんまりいい空気は、ないんです。
夜、ユースの二段ベッドの下のベッドに横になっていると、上のベッドの人が帰ってきました。彼は内戦で難民になった人でした。市内の宿泊施設は、難民を収容するためにも使用されているのです。
彼は銃を持っていました。
彼は僕がお金を持っていることを知っている...僕はそこでズドンとやられたらおしまいだ、と思いました。
僕はそこではじめて、人の不幸をわざわざ覗きに来た悪趣味な成金になったような気分で、これ以上ここにはいられないと思いました。というより、なぜ僕はそれにはやく気付かなかったんだろうと後悔しました。
なぜ香田証生さんは、あんな状況のイラクに入国しようと思ったのか?
それは僕がなんの気無しにクロアチアに行ってしまったのと同じような気軽さ....というにはイラクは危なすぎるけれど....だったのでしょうか?
僕にはわかりません。
でも自分探しでも単なる旅行でもなんでもいいですけど、死んでしまっては意味がない。
香田さんのご冥福を祈りながら、僕はあのときの自分の浅はかさを今でも苦々しく思ったりします。
と、ちょっとヘヴィーな話題でした。
すいません。
さて、気を取り直して今日の日替わりです。
今日の日替わり定食
白身魚のフライ・タルタルソース定食
からりと揚げた白身魚に、濃厚な自家製タルタルソース。やっぱりタルタルには弱いんです、ホントヨワイんです....
鶏肉のきのこクリームソース定食
ぱりっと皮を香ばしく焼いた鶏肉をきのこの旨味が出たまろやかなクリームソースでいただきます。