料理長のお雑煮。
[ 小さな星日記 ]
山口の実家のお雑煮は、しょう油ベースの澄んだつゆに、鶏肉、白菜、それからかまぼこが入っていて、おもちは当然丸餅で、焼かないでそのまま入っていました。ちょっと火を通しすぎておもちがとけたりして、だんだんつゆが濁ってどろどろになったりもしたけど、それはそれで、あったまって大好きでした。
はじめてミヤザキ家で年を越した時のこと。
その時はまだバイト暮らしの毎日で、まったくうだつの上がらない僕でしたので、はじめてミヤザキ父と対面しなくてはならないし、とにかく緊張していましたね(苦笑)。しかし、お邪魔して、たいして挨拶もお話も出来ないうちに、ミヤザキ父は風邪気味で部屋に引っ込んでしまいまして、困ったような、助かったような(笑)、でもそれなりに緊張したまま、ススメられるがままにおいしいごはんをごちそうになり、ビールをいただき、紅白も終わって、年も明けて、あけましておめでとうございます、じゃぁそろそろ寝ましょうか、とそのままこたつで寝ようと思ったら、めったに顔を出さないという(その時はそんなこと知るはずもない....)おじさんに酔って説教を延々されてみたりで、それなりに疲労困憊で、元旦の朝.....
そこには素晴らしいお雑煮が待っていました。
鰹とこんぶの出汁がきいた、澄んだつゆに、鶏肉、角餅、大根。
それになにより、三ツ葉と柚子!
その風味が上品で、味のバランスも素晴らしく、今までにたべたこともない、極上の素晴らしいお雑煮。
それだけで、もうホントに救われたように嬉しかったですね(笑)。
それ以来、毎年お正月はミヤザキ家でお雑煮をごちそうになってきましたが、今年は元旦の朝に山口に帰省したためたべることが出来ませんでした。ものすごく残念。
もちろんお店でも出ません(たぶん)。
来年までお預けです。
はぁ。