ちゃんと見ていてくれている。
[ 小さな星日記 ]
一日3回、ビルの入り口(階段・エレベーターへの)のところにある、小さな黒板にそれぞれランチ・お茶・夕ごはんとメニューを書きかえるのも僕の仕事です。なかなか外に出る機会の少ない僕が、ちょっと外の空気を吸える、ちょっとした楽しみの時間でもあります。
黒板にはできるだけその時間のメニュー、日替わりのメニューがわかりやすいように書いているんですが、Webやメニューの冊子に比べるとスペース的に文字数がかなり制限されるので、なかなか思うように書けません。(たくさん書くのがスキ...語りすぎだから...苦笑)それでもなんとか、ちょっと気の利いたことが書けるといいなとは思っているんです。なかなか難しいですけど。
でも、その黒板をとても気に入ってくれている人がいます。
それはうちのビルの1F、お隣のおもちゃ屋「ふぢや」さん。
開店してからすぐ、この黒板に書いてあるメッセージがいいね、みんな見てるよ、あなた、なかなかうまく書くねぇ、とよく褒めてくれて、それはそれでとてもうれしいものです。いや、褒められるの好きなんで(笑)。
最近、ご近所に住んでいるんだけど、なかなかお店には来られないという方からメールをいただきまして、このWebと下の黒板を楽しみにしています、と書いていただきました。あぁ、黒板もやっぱりちゃんと見ていてくれる人がいるんだな、と実感。とてもうれしくなりました。
それから今日、ティタイムの黒板を書き終わって、お店に戻ろうとすると、最近よくお越しの日本酒がお好きな女性のお客さんが、ちょこっと黒板の前に立たれました。こんにちわ、と挨拶をすると、いや、ごはん食べて来ちゃったんだけど、なに書いてあるかなぁって、この前通るとついつい覗いちゃうのよ(笑)、と仰いました。そうですか、ありがとうございます、またぜひ!(お越し下さい)。
あぁ、ちゃんと見ていてくれる。
僕が誰だか知らない人も、少しは知っていてくれる人も、確実に見ている。
この小さな黒板も、僕等にとってとても大切な伝達手段なんだなとあらためて実感した、本日の昼下がりでありました。