引き出しの中身。

[ 小さな星日記 ]

昨日店長のミヤザキの幼なじみの男性のお客さんがいらっしゃいました。まだ結婚してから1年ほど、つまり新婚さんなわけで、少しシアワセ太り、ふっくらとしていらっしゃいましたが、ちょうど今奥さんが実家に戻られているということで、夕ごはんを食べに来てくれたんですね。
新婚生活の話とか、今奥さんがいないので、家事が全然出来なくて大変、等々、いろいろとお話を伺ったりして、ミヤザキとしては久しぶりに旧交を温められたことでしょう。

僕がミヤザキがいっしょに暮らし始めて、4年になります。
正直言って、家事とかけっこうお世話になりっぱなしなんですが(苦笑)、えっと、そんな話を書くんではなくて、えっと、最初に暮らしはじめたのは阿佐ヶ谷の1LDK+ロフト、メゾネットタイプで、トイレの付いた小さなユニットバス以外はとても住み心地のよいアパートでした。僕はそこへミヤザキより1月早く、風呂ナシ6畳ひとり暮らしの部屋から、引っ越しました。
音楽機材だとかコンピュータだとかは別にして、なるべく荷物を少なくしてそこに越して、自分なりに片付けてから1ヶ月後、ようやくミヤザキが引っ越してきました。友達が手伝ってくれたので、作業もテキパキ進んで、ミヤザキは台所用品から荷ほどきをはじめました。
すると。

ミ)okayan、なんでここにこんなもん入ってんの?

台所の流し横についている小さな引き出し。
そこは、乾物だとかごまだとか、そうゆう細々した食材を入れるところと相場は決まっているわけです。うちでは代々(たぶん)。

ミ)え?ここは普通はちょっとした調理道具とか入れるとこでしょ?おろし器とか。

お)そんなわけはないでしょ?だって、うちではいつも乾物が入ってたよ!

しかし、僕のそんな声が彼女に届くはずもなく、あっさり小調理道具収納引き出しに決まってしまいました。えぇ、そうゆう力関係なわけですよ、ハイ(笑....でも、みなさんのお宅ではここには何を入れているんでしょうか?ちょっと...いやかなり気になります)。

でも、それはうちの実家がずっとそうだった、というだけであって、それが必ずしも正しいというわけではないし、でもその他のものを入れるという頭がないから、なんの迷いもなく乾物とか入れてたんですね。でも、よく考えたら、そりゃ小調理道具の方が使い勝手もいいし、いいかもしんない(笑)。

ということで、去年引っ越してきた天文台近くのアパートの流し脇の小さな引き出しにも、小調理道具が入ってます。

誰かと誰かがいっしょに生活するっていうのは、きっとこんなことの連続。結婚していようが、いまいが、それは変わんないんでしょうね。
でも自分が今まで大切にしていた価値みたいなものが、単なる思いこみ(つまり乾物...笑)でしかないことに気づけたりもするし、相手という鏡を通して、自分そのものをあらためて認識することなんでしょうね、きっと。

だから、それはちょっとキツかったりするのかもしれません(笑)。

 
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