トロンボーンの女の子。
[ 小さな星日記 ]
さすがに今年はお店があってできませんでしたが、去年までほとんど毎年、神奈川県のとある高校の吹奏楽部の定期演奏会の収録のお手伝いをしていました。
だいたい吹奏楽なんて、そんなにオモシロいもんじゃありません。
全然知らないような人のなんとか楽章とか、なにがいいのか全然わからないし、第一退屈です.....って、僕は思ってたんですよ、吹奏楽って。
でも、ある年の演奏会。
それはとてもオモシロく、ホントに感動したんですね。
確かに知らない曲ばかりでしたが、音(サウンド)、アンサンブルとして、例えば鎖をじゃらじゃら鳴らしたり、ホースをひゅーひゅー振り回したり、みんなで足を踏みならしたり、しまいには、みんなで歌を歌ったり。僕が思ってた「吹奏楽」とはまったく違う、素晴らしくオモシロく、興味深い音楽、演奏でした。
そして、高校生らしい演劇仕立てのパフォーマンス。
ブルースブラザーズの曲にあわせて、笑いあり、踊りあり、そして歌ありの楽しい演奏。
みんな身体いっぱいに、音楽を奏でるわけです。
その中でも、特に、長い髪を両方で結んでたトロンボーンの女の子。
僕は本当に楽しそうに生き生き踊っている彼女から、いや、まったく目が離せなくなってしまいました(笑)。それほど彼女はとてもすてきでした。
そして、それはなんとなく仕事も少しはできるようになって、その中で小さくまとまって、結局ちっとも楽しく踊れなくなっている自分にとって、くらくらするくらい眩しいものでした。
僕もあのくらいの頃は、あんなふうに踊れてたんだろうか?
計算なんかせずに、夢中になってやれるものってあるだろうか?
そんなことまで考えさせたのだから、彼らの演奏、そしてトロンボーンの女の子はなかなかやるね(笑)。
映画「スウィングガールズ」の中の、トロンボーンの女の子。
関口香織役の本仮屋ユイカさん。
背が高くて、手足が長くて、ホントにトロンボーンの演奏がぴったりの女の子でした。
主役の上野樹里さんをはじめ、他のキャラクターもそれぞれ個性的で、とてもよかったんですが、僕が特に本仮屋ユイカさんがいいなーと思ったのは、この、トロンボーンの女の子、ってところが引っかかってたのかもしれないな、と思ってもみたり.....って、これはちょっと苦しいかな、単に好みの問題か?(笑)。
いやそれにしても、彼女のトロンボーン・ソロの勇姿、とてもすてきです(笑)。