僕の大好きなミュージシャン、佐野元春の曲に「ガラスのジェネレーション」というのがあります。デビュー当時、彼がまだ24とかそのくらいの時にリリースされた曲で、今でも人気のある曲です。
この曲の中に「つまらない大人にはなりたくない」という歌詞があって、昔も今もティーンエイジャーなんかからとても支持されているわけですが、でもそれはつまり「子供である自分」からの視点なわけです。
でも佐野元春彼自身もだんだんと歳をとるわけで、だんだんと、「つまらない大人にはなりたくない」とごねている子供ではいられなくなってくるわけですね。

そこで彼は「僕は大人になった」という曲を書いた。歌詞の内容は、具体的にピンと来るものではないけれど、僕はこの曲が大好きです。そして、あえて、僕は大人になったと、彼が言おうとする、その姿勢も。

僕も大人になった。

と、僕も言いたい。

1年の予備校生活の後、上京。はじめてのひとり暮らし、そして失恋の当たり年だった20。大学卒業後、1年バイトしてお金を作って、北半球一周の旅行に出たのが25。旅行から帰ってきても、別になにかが出来るようになっているわけじゃない、中途半端なまま、でもなにかまだ自分の中にあるはずだと思ってた時、ミヤザキがぽんとデザインの仕事を振ってくれて、あれよあれよとフリーでデザインの仕事を始めたのがのが30。

そして、今日、35になった僕は、いつものようにここで誰かに会えるのを楽しみにしています。

どうもありがとう。