ささのは、さらさら。

[ 小さな星日記 ]

七夕には、みなさんよくご存知の「七夕さま」という童謡があります。

七夕さま

ささの葉 サラサラ のきばに ゆれる
お星さま キラキラ 金銀砂子(すなご)

五色(ごしき)の たんざく わたしが 書いた
お星さま キラキラ 空から 見てる

作詞:権藤花代・林柳波 作曲:下総皖一

97年の夏、僕は2ヶ月半にわたる南アフリカの民族バンドの日本ドサまわりツアーに、ドレイ2号として参加していました。ツアーとは言うものの、演奏ステージもきちんとしたコンサートホールだけではなく、町の体育館、夏祭りのステージ、野球場のバックネット前に、屋外駐車場特設スペース(特設、というのがまたキモですね....笑)などなど、また宿泊先も、普通にホテルとかはものすごく少なくて、各地でメンバーといっしょにホームスティさせていただけることが多かったですね。仕事もメンバーのお世話を中心に、ドライバー、通訳、PAへの指示につかいっぱ等々、いやあらゆることが仕事でした....なので、ドレイね、カタカナで(笑)。

いわゆる「国際交流」の名の下に突き進んだ、ひと夏のツアー。

基本的には、南アフリカの音楽とダンスのコンサートで、ほとんどリズム感のない僕も、ホントに楽しくて、コンサートに興味のないひとも音を聞けば、絶対に踊り出すよなと、彼らといっしょにいられることはとてもうれしく、まだまだ音楽を志してたこともあって、とても刺激的でもありました。

そんな中、1曲だけ、彼らが演奏できた日本の曲が、この「七夕さま」でした。
彼らのパフォーマンスが、会場をまるごと包むように白熱して、お客さんもみんな夏のこの小さなイベントをココロから楽しんだ、その最後の最後、アンコールにいつもこの曲が歌われました。

シンプルなメロディに、歌詞が1音1音丁寧にのっていく。

宴の後の、なんともいえない高揚したからだとココロに、みんなで歌うこの歌が、とてもしんみりせつなく響いたのをよく覚えています。

そのツアーは、まぁ色々あって....個人的には非常にほろ苦い物だったんですが....その辺はまた、機会があれば書きたいなと思います(苦笑)。

とか書きつつ、今も少ししんみりしてしまっております。
ハイ。

 
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