コーヒー修行。
もう夏前くらいから、お昼の賄いを食べ終わったら、スタッフの清水にコーヒーをいれてもらっています。まだ料理長がいた頃、時々午後のすいている時間に僕がコーヒーをどんといれて、みんなで眠気覚ましにのんでいたんですが、これを、では清水さんにやってもらおうと、それで僕が楽しようと(笑)...ってわけでもないんですが、とにかくここ3ヶ月くらい、ずっと清水さんにはコーヒー修行をやってもらっています。
まずは一番安定する2杯いれで、基本的なネルドリップの手順を覚えてもらいました。
ネルに湯を通して、それを絞ってほかほかのネルを準備して、その湯でそのままサーバをを暖め、豆をひいてネルに用意して、真ん中にちょっとくぼみを作ったら、あとは適温に用意されたお湯を注いでいくわけです。
一投目でコーヒーの粉をお湯で潤して、20秒くらい蒸らします。豆がふんわりと盛り上がってきたら、うん、いいかんじですねと、すでにおいしいコーヒーを予感できるわけで、さて、いれますよ、と二投目で、だいたいいれるコーヒーの半分くらいいれます(2杯いれなので、1杯分くらい)。ふんわり盛り上がった豆が少ししぼんできたところで、さてと三投目、だいたいはいったかなくらいで、4投目、これで所定の量がはいりました。
きちんと暖めたカップに注いで、ハイ、コーヒーがはいりましたよ、ということになるわけですが、やっぱり安定して細く注げるようになるのには少し時間がかかるし、僕みたいに毎日ランチの時にこれでもか!といれているわけではないので、なれるのにはやっぱり時間はかかったけれど、清水さん、確実に腕を上げてきて、最近では、自分のコーヒーよりもおいしいんじゃなかろうかと思ったりする時もあります(苦笑)。
2杯いれに慣れて、だいたいの手順がスムーズにできるようになって、今度は1杯いれ、3杯いれ、4杯いれとそれぞれでも安定していれられるようになって、そしてまた2杯いれに戻る。最近は毎日2杯いれを2回、コーヒー修行としてやってもらっています。
毎日やってもらっているので、抽出したかんじと味の関係なんかも、彼女の中でだんだん結びついてきて、また細かい味の違いみたいなのも、かなりきちんとわかるようになってきましたね。
ということで、今日は清水さんがコーヒーをいれてくれたあとに、たまには僕もいれてみようと、久しぶりにみんなにコーヒーをいれました(笑)。2杯いれで、2回。せっかくだから、それじゃぁ、フカザワもいれてみてよ、とそれぞれのいれたコーヒーをのみあいました....いや、こんなに違うかね(笑)???
いや、基本的にはおいしいんです。
きちんとうちのコーヒーとしてお出しできるクオリティはあるんです。
でも、同じ豆を使っていても、こんなにタイプが違うんですね。
でも、無理に味を合わせるんじゃなくて、クオリティを上げながら、それぞれが自分なりに豆の味を引き出してあげて、それぞれのおいしいコーヒーがいれられたらいいなと思いました。
久しぶりに人のいれるコーヒーを飲んで、また清水さんもかなりいい刺激を受けたようで、えぇ、明日からもコーヒー修行、ガンバッテネ!(おいしい午後のコーヒーを楽しみにしています...笑)