テーブルマナー。

[ 小さな星日記 ]

先日の定休日。

血液検査をして、三鷹まで出て来ていつものお店で散髪をしました。前回の為末大風は、さすがにこの寒風吹きすさぶ世知辛い師走の空には非力すぎますので、今回は出来るだけ髪を残してもらうかんじで、でもさっぱりと、トッチャンボウヤの様にしていただいた、ワタクシ、okayan、35歳の冬なのでありますが、さすがに前日の夕方にたべた昼の賄いからなにもたべておりませんので、ここはおいしいものがたべたいですね、と、久しぶりに中央通りから一本裏手の通りにある、おいしい洋食屋さんでちょっと遅めのランチを食べることにしました。

このお店、三鷹でランチといったら、まずほとんどの方がおいしいと太鼓判のお店なんではないでしょうか?僕らも実際開店前何度かたべに行ったことがあるし....偵察、と言うよりは、いやホントにおいしいごはんがたべたかったんですね、単純に(笑)。

もう2時を少しまわってますので、お店は空いていて、もうほとんどたべ終わっている男性のお客さんひとりでありまして、僕は窓際の席に通されました。

週替わりのハンバーグ定食。
決め手はタルタルソース(笑)。

まずはスプーンとフォークとナイフが用意されます。
そうです、お箸でたべるうちのお店とは違いますよ、小さくてカジュアルだからといっても、きちんと洋食屋さんですからね....と、まずはやさしい味の野菜スープ、それからメインのハンバーグと白いお皿に盛られたライス.....

実際ナイフやフォークを扱うのは、全然得意じゃなくて(苦笑)、結婚式みたいに大小たくさんのシルバーが置かれているだけで、ちょっと落ち着かなくなってしまったりするんですけど、いや、それだけじゃなくて、そうゆうきちんとしたところであまり食事をしたことがないのと、だから、そこできちんとしたマナーで自分が振る舞えない...ということで、あんまりリラックスして食事をすることが出来ないし、やっぱりちょっとはずかしいわけであります。

ライスはフォークの背中側にナイフで上手にごはんを盛り上げて食べなくてはなりません。(いやスプーンみたいにしてたべてもいいらしいんですけど....)
これって、慣れない頃は全然ごはんたべたかんじがしなかったよな、とちょっと昔のこととか思い出したりしました。

確か小学生中学年くらいだったと思うんですが、ある年の冬、ちょうど今くらいの時期...ある晩に、おかんが突然、今日はフォークとナイフを教えるよ、だからクリスマスにはステーキを焼いてあげるからね、と確かハンバーグかなんか焼いてくれて、3人兄弟で一生懸命練習した覚えがあります。やっぱりごはんがたべにくくて、外国の人はなんでこんな食べ方をするんだろうと、たいそう不思議に思いました。
だからきっとその日は、諦めてごはんは箸でたべたように思うんですけど、それでもそうやってフォークとナイフを使って食事をする、ちょっとオトナになった気分で、そしてクリスマスにはおかんがステーキを焼いてくれるということにココロ躍った覚えがあります。

その頃おかんはうちの近所、国道沿いのレストランにパートに出てて、そこでハンバーグやらステーキやら、家庭料理よりももう少しきちんとした洋食を覚えたんだと思います...実際に彼女の作るグラタンだとかもホントにおいしかったし、実はうちのお店がオープンする前、そのレストランで覚えてきたハンバーグ、そしてソースの作り方を事細かく聞いたりしましたね(笑)。

そしてその冬のクリスマス。
ちゃんとおかんはステーキを焼いてくれたような気がしますし、それはものすごくおいしかったような気もするんですが、でも実際どんなクリスマスだったのか、ハッキリは覚えてません。
でも今思えば、そうやって親にちょっとしたテーブルマナーを教えてもらって、いっしょにおいしいごはんをたべたクリスマス。僕という子供にとって、それはとてもしあわせな時間で、そしてそんな瞬間が僕にもあったということを、やっぱりココロのどこかでとてもとても大切にしているんだなーと、僕は洋食屋さんのおいしいハンバーグをたべながら、ちょっとしんみりと思いました。

ということで、明日からいよいよクリスマス特別コースがはじまります。

えー....お箸、ですけどね(笑)。

楽しいお食事になるといいな。

 
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