意外な決め手。
[ 小さな星日記 ]
さて先日、じてんしゃ部京都旅行の打ち上げで行った吉祥寺のとある飲み屋の店員さんに、つまり僕がすなわちリトルスターレストランのokayanだ、ということを見抜かれてしまったという話を書いたんですが、その書いた日の夜にご来店いただいた、おなじみの女性のお客さんに、それは僕の顔や格好が(okayanだと)わかりやすかったのもあるかもしれないけれど、決め手は
声
じゃなかったのかしら?と。
....なかなか鋭い指摘ですね。
その時思いもしなかったですけど、それは確かにあるかもしれないですね。
声として良いとか悪いとかは別にしても、滑舌が悪いのも含めて、ちょっと変わった声であることは、自他とも認めるところでありますからね。
昔カジュアル洋服店でバイトをしていた時、レジ打ちをしながら商品名や値段、そしてサイズを確認させていただく....つまりレジを打つ間しゃべりっぱなしなわけですが、何点もお買い上げのお客さんだと、ホントにかなりの時間....最後に、ありがとうございました、どうぞまたお越し下さいませ!と頭を下げて、お客さんをお見送り....と、さっきまで隣で洋服をたたみ直してはかたっぱしから袋詰めしてくれたアルバイトの同僚がヒトコト、
okayanくん、隣で聞いてて、こっちが息苦しくなっちゃったよ!
.....いや、うまく息が継げないように聞こえちゃったらしいですよ(苦笑...もちろん本人は息苦しいわけではない)。ま、でもこのときに限らず、ちょっと焦ったり緊張したりすると滑舌が悪いくせに早口になって、なにしゃべってるかわからなくなったりしますけどね....今でも(苦笑)。
でもまぁそうゆう、ちょっと変わった声ですから、確かに以前にもそれが決め手になったことが、実はあったりします。
大学を卒業して、旅行に行く前、24の頃だったと思います。
たぶんなにかコンサートに行った帰りだったと思うんですが、僕はその頃つきあっていたオンナノヒトと、渋谷のとある中華料理屋さんに、比較的遅い時間にごはんをたべに行きました。小さな店内ですけど、人気の中華屋さんですからけっこう込んでまして、4人席の丸卓に相席をさせてもらうことになりました。
相席のお相手も僕らとそんなに年の変わらないカップルで、店員さんに案内されて、すいませんお邪魔します、みたいに会釈をして席につきます。メニューとおしぼりをもらったら、さてとなにを食べましょうか.....いや、けっこうおなかがすいたねと、ぱらりぱらりとメニューを開けます。
このお店で僕がとても気に入ってたのは、きっとみなさんシメにお召し上がりだろうと思われる小さなお茶碗サイズの「担仔麺(タンツウメン)」!あ!やっぱりこれはたべましょう、最初だけどおなかがすいているからすぐにたべましょう!と、連れのオンナノヒトに、
ねぇ、担仔麺は、すぐたのもう!
....お、okayan?
と、相席の相手の男性の方が僕の名前を知っているじゃありませんか!
だ、だれよ?
って、その人、高校時代、一度文化祭でバンドを組んだことのある友達で、彼はドラムをやっていたのだけれど、大学は、確か上智大だったよな、しかも現役で、いや、うらやましかったもんな....ってのはいいとして、つまり、卒業以来、5年ぶりでありました!....いや、確かにSくんですな、キチンとした格好をしてらっしゃって....いやぁ、すっかり立派になられて....(誰かとは大違いだ!)
いやね、okayanかなーって思ってたんだけど、とにかく声を聞いたらわかるから、(僕が)しゃべって確信が持てるまで声をかけるのを待ってたんだよー、だって(笑)。
それから僕ら丸卓4人、まるで待ち合わせてたみたいに楽しい食事をしました....って、その友達、またそれ以来一度も連絡さえしてないんですけどね....なんだか、ちょっと思い出してしまいました.....今頃何やってるのかな....って、えぇ、キチンとしたひとですから、きっとキチンと仕事してキチンと生活していらっしゃるんでしょうけどね....誰かと違って(苦笑)。
でも、そんな僕のヘンテコな声。
今はとても気に入っています、僕自身。