新しい朝、小さな家族のはじまり。

[ 小さな星日記 ]

昨日の定休日、店長ミヤザキ共々午前中から歯医者でして、えぇ、ちゃんと午前中から動くのであります(笑)....って、そのあとミヤザキのお父さん(通称ミヤちゃん)もいっしょにランチをたべたら、電車に乗って亀戸に向かいます.....今月1日無事、オトコの赤ちゃんをご出産のミヤザキ妹、しっぽちゃんとその生まれたばかりのベイビィのご様子をうかがいに行ってきました。

しっぽちゃんは産後間もないというのに、いつもどおりとても元気で....って、産後というのはそんなものなのかどうか、オトコのワタクシには知るよしもないんですが、でも元気でなにより。そして注目のベイビィはお父さんそっくりの小さなおとなしい赤ちゃんでした....仕事を途中ちょっと抜けて病院に駆けつけたお父さんと、そしてミヤザキ家一同小さな病室に勢揃いで、代わる代わるベイビィをダッコしたり写真を撮ったり(笑).....でも、とてもとてもしあわせな時間でありました。

今までだって、友達の子供や赤ちゃん、何人も知ってはいるけれど、僕にとっては甥っ子....って、まだ結婚してないけど(苦笑)...にあたる小さな赤ちゃん。もちろん血もDNAもなんのつながりはないけれど、それでも僕にとってははじめて家族につながる赤ちゃん.....それは思いがけず、いや、本当に思ってた以上にうれしく、そしてしみじみと家族というもののありがたみやあたたかさに触れたような、そんな素敵な、特別な赤ちゃんなんだなと....そうゆうのは生まれて初めての感情だったかもしれません。
なにはともあれ、おめでとう&お疲れ様でした>しっぽちゃん&守田さん。

写真等々は、店長ミヤザキのサイトでどうぞ。

ところで僕自身、僕の両親にとっては初めての子供でした。
母が22、父が28の時の子供なんですが、僕は予定日よりも1ヶ月近くはやく、帝王切開で生まれた子供でした.....そして小さすぎるというより、かなり危険な状態で生まれ、そしてしばらく保育器のなかで育った子供でした。

今でこそ元気でバリバリ、田舎ではかなりのヤリ手の母ですけど、その当時、かなり病気がちだったらしい.....それこそ次々に病気をしたなんて、あとで笑いながら話してくれたことがありました....その母は、出産予定日前1ヶ月、急な腹痛で入院、腸閉塞と診断され....しかもかなり様態は悪く、すぐに手術をしなくてはならないということになりました。普通ならそれですぐ手術をすればよかったんですが、残念ながら母のおなかにはワタクシがおりまして(苦笑)、なかなか簡単には手が出せない状態。

それでもこのまま放っておくと母子共にキケン.....

母はこのとき、赤ちゃんは諦めてくれと、お医者さんに言われたそうです。
母はその時、どんな風に思ったんだろう.....僕には想像がつかない。

そして父はこのとき、母子ともかなり絶望的ですと、お医者さんに言われたそうです。
父はその時、どんな風に想い、そしてどうやてその時間を過ごしたんだろう....僕にはもう全く想像がつかない。

それでも手術のタイミングがとてもよかったのもあって、僕はなんとか生まれて来.....ほとんど仮死状態だったらしくて、全然泣かないのでかなり叩かれたらしい(苦笑).....そして母の手術も無事に成功した.....もしも一日遅かったら絶対両方ダメだったと、父がそんな話をしてくれたのは、確か僕が高校生の頃でした....そして自分のことながらものすごく驚いたものです。

ま、そんなこともあって、今でもうちの祖母には、あんたは先生が口をつまんで、口から生まれて来たんだからね、口には気をつけなさい、災いの元なんだから、と帰るたびに言われます(苦笑)。

昨日病院の保育室に、一人だけ保育器に入った赤ちゃんが、それでも元気そうにすやすやと眠っていて....ガラス越しにご家族がとても愛おしそうに見つめていらっしゃったのが、とても印象的で.....僕はそこに....全く記憶にはないけれど、あのときの自分自身を重ね合わせて見ていたのかもしれません。

日曜日にいらっしゃったお客さん.....以前はご夫婦でよくいらっしゃった....とても小柄な奥さんが、それこそパンパラパンのおなかの妊婦さん.....阿波踊りの頃に入院されて、その時もダンナさんが一人でお食事にいらっしゃったんですが、日曜日も一人....でも先月末に無事にお子さんが生まれたそうで、母子共にお元気とのコト、本当によかったと、うれしくなったり、今日は今日とて、やっぱり今月出産予定のおなじみのお客さん、ご夫婦仲良くランチにご来店....いよいよですね、楽しみですね、とご挨拶させて頂いたり。

小さな赤ちゃん、小さな家族。
どうか元気で健やかに、すくすく育っていって下さいと、
本当にココロからお祈りいたします。

そして、僕がこうして生まれて来たことにも、
カタチとしては壊れてしまったけれど、
それでもたったひとつの大切な僕の家族にも
本当にどうもありがとう。

ホントはいつか、自分の誕生日に書こうと思ってた話なんですけどね、コレ。
ハイ(笑)。

 
この記事につぶやく。 感想など送る。 このページのトップへ。