すべからく事件は現場で起こっているわけで。

[ 小さな星日記 ]

お昼の賄い中にちょこちょこ読んでいる本....池澤夏樹の「真昼のプリニウス」、つい先日読了いたしまして、彼の作品は「素晴らしい新世界」に続いてふたつ目でしたが、今回もおもしろかったですね.....前回みたいに最後に感極まって泣きながら読み終えるということはなかったですけど(苦笑)、それでも複合的に組み合わさっていくいくつもの物語のひとつひとつの質が、とても高く、また程よいボリューム感で.....とてもおもしろく読みススむことが出来ました。

それにしても.....やっぱ理屈じゃなく、現場があるって大事だなと。

現場での様々な出来事や体験やなんかを多数集め、総合的に分析して、そしてひとつの経験則が生まれる....例えばそれはお店のひとつのルールだったり決まり事になったりするわけですが、それでも.....あくまでそれは経験則であって、完全な公式や自然界の法則なわけではないわけです.....絶対なわけじゃない。

だからやっぱり僕にとって、お店.....特にホール係でいることが....いつづけることが、とても大事なんだとよくわかります.....経営とかお金とか机の上でこねくり回すよりも、まずは現場を楽しく、おもしろく回した方がイイと.....回っているうちはなんとかなるヨ、ちょっと暴力的にそんな風に思ってしまいますし.....大なり小なりそれでいいんだとも思うわけですね。

....って、なんだかやっぱりこの感覚は旅をするのによく似ていると思いますね、ガイドブックを隅から隅まで読んでも旅にはならないし、単純にある街角に実際立てば、それがそのまま旅そのものなわけだし、自分が旅を続けられれば、ま、なんとかいいんじゃない?みたいな(笑)。

そうゆう現場感覚.....というか、ライブ感....アドリブ感を忘れないでいなくちゃなと、そんなことを改めて感じさせてくれる本でありました.....というか、今ワタクシ、アドリブだらけなような気もしますけどね(苦笑)。

ちょっと思いこみが激しい感想ですね(苦笑)。

ちなみに新しく読み始めたのは、これも店長ミヤザキおススメの「自転車少年記」。もちろん私自身が自転車少年でありましたから、言わずもがなのおもしろさにさくさく読みススんでいます(笑)。

 
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