すてきな出会い直しになればいい。

[ 小さな星日記 ]

友達は多い方?.....と聞かれると、というか、訊かれなくても、友達は少ない方と言ってしまうんですが、もちろんこうゆう性格ですし、表向き外向的で社交的ですから、知り合い.....顔見知りはかなり多いと思います。でもね、友達....と、あらためて言われるとですね、えぇ、なにをもってトモダチというのか....少なくとも、誰かにトモダチと思われている自信てのはあまりなかったりするわけであります(苦笑)。

なので.....トモダチは少ない、と答えてしまうわけで....えぇ、ワタクシ当店名物店員ではありますが、プライベートではとても孤独.....なわけはないですけどね。

ハイ。

一昨日の夜.....あまり忙しくない時間帯だったのもあって、いつも通り僕はカウンタの奥でデザイン作業などしておりました。がらりと入り口扉が開いて、僕らと同じくらいの年代の男女.....カップルと言うよりはご夫婦というかんじのおふたりがいらっしゃいまして.....女性の方が僕を見つけて、比較的ハッキリと会釈をしてくださり....もちろんにっこりと笑ってご挨拶下さいました。
僕もなんとなく知っている人....今までに何度かいらっしゃったり、そうでなくてもぎゅっとおしゃべりをしたお客さんなのかなと、脳内伝達物質なんかフルに放出しながら思い出そうとするも.....うーん全然わかんない.....でもどこかで会ったことがある.....こうゆう時、まずは完全にお客さんの中から考えちゃいますね、個人的な知り合いじゃなくて.....このへんある種の職業病ですね(苦笑)。

お客さんがチラホラ増えてきて.....ホールが清水ひとりじゃまわり切らなくなってきたので、それではそろそろ接客の仕事に本腰入れますかと、まずはその.....窓際の丸卓にお通しした、かんじのよいご夫婦のところにお食事をおもちします。

ね、okayan君でしょ?
ワタシわかる?

と、女性の方.....えぇ、こうゆう質問、ものすごい反則技だと思うんですけど(苦笑)。
思い出せなかった時、チョーカッチョわるいですし.....その方と自分の過去にどんなことがあったのか、えぇ、これでも....いい歳なわけですから、いろいろと触れられたくないコトのひとつやふたつあるわけですし....ドキドキするわけですよ、ビクビクすると言っても過言ではありませんので、えぇ、みなさんそこんトコぜひご配慮いただきたいと....えぇ、何卒ナニトゾ。

一応okayanと書かせていただきましたけど、彼女、僕の名字に君付けで呼んでくれました....最近そうゆうの滅多ないんですけどね、完全にokayanで通っちゃってるから....だから、僕の名字をちゃんと....というより、名字で呼ぶのがふつうな人.....

ちょっと太った?....と、彼女。

僕がもう少し痩せてる時って、98年頃ですよ.....お店がオープンする頃はもっと太ってたし。

髪が長かったよね?

髪が長かったのは、1年ちょっとのぶらぶら一人旅から帰ったあと、96年頃ですけど....落ち武者みたいに長かったですね(苦笑)。

旅行の前はなにしてた?

え、アルバイトしてましたよ、旅行の資金を貯めるために1年くらい.....

その前は?

フツウの大学生でした.....

八王子の大学でしょ!いっしょだったじゃない!3年間!

.....あ、もしかしたら、Gさん?....って、アタリでした。

当たってヨカッタ、いや、マジで(苦笑)。

大学2年の時に、うちのクラスに編入してきた彼女とは、つまり3年間クラスメイトだったわけなんですけど....だからといって特に親しくしてたわけでもなく、ちゃんとしゃべったりしたのも、そんなに多くなかったし.....もっというと、あまり接点のないクラスメイトだったと思う。
大学を卒業してから会ったのっても.....もしかしたら僕がぶらぶら旅行から帰った時にちょっとしたクラス会的な集まりをしたことがあったから、もしその時に来てくれてたら、その時が最後だったんだと思う。

あの頃に比べたら....って、僕が単に知らなかっただけだったのかもしれないけど.....目の前の彼女は随分とおしゃべりで、気さくで、そしてノリもよく....ノリがいいのはしばらく関西でお仕事をしてたからかもしれないですけど(笑)....僕的には、きちんとしてて、よく勉強してて、そして今よりももうちょっとふっくら健康的な大学生だった彼女.....面影はもちろんあるんだけれど、あの頃よりすっきりした顔立ちは、やっぱりオトナの女性の綺麗さで....大学を卒業してからも、彼女らしく、充実した日々を過ごされてきたんだろうなと思ってもみたり。

今は三鷹のお隣駅近くにご夫婦でお住まいの彼女。
なんだかワタクシokayanが三鷹でなんかやってるらしいよと噂に聞いて....こっちに来た時にやっぱりたまたまうちのお店の黒板を見つけてくれ.....「毎月新聞 ごはん」を見たとたん、あ、これokayan君だ!と思ってくれたらしい(笑)。えぇ、そんなにわかりやすいくらいですから....ワタクシの方はなにも変わっておりませんよ、あの頃と比べて.....ねぇ?(苦笑)

まるで大学の頃から仲がよかった友達が、久しぶりの再会をヨロコビ、そして盛り上がるみたいにみたいに僕らはあれこれと.....あの頃のクラスメイトがなにをしてるかとか、情報を交換したり、今の生活や仕事のことなど話す....なんだかそれはとても不思議なかんじ.....だって、僕は大学時代、たぶん一度もこんな風に彼女と話したことはなかったんだから!

どうしてうちのお店に来ようと....
僕がやっているお店に行ってみようと思ったの?

あの頃のokayan君にイヤな印象があったら、ワタシも来ようと思わなかったけど、そんなことは全然なかったし、okayan君、クラスでも目立ってたでしょ(笑)?(すいません、それだけはホントでしょうね.....確かに髪も長かった....後ろだけね、えぇ、ヤンキーじゃん....って、あんまりそのことは思い出したくないけど.....苦笑)....って、だから彼女、別に話もしなくても、僕という人間をちゃんとわかっててくれたんですね、ある意味ものすごく本質的に、的確に。そしてこうして年月を経て、でもふとしたきっかけに僕を気にかけてくれて、お店まで来てくれた。

うれしかった。
それが、とてもとてもうれしかった。

これからもそんなことが、時々はあったりするんだろうし、でもそんな再会.....というか、新しいすてきな出会い直しになればいいなと、えぇ、友達は少ないけど、もしかしたらそうでもないかもしれないなと思ってもみたり.....

おふたりがお帰りになられる時、レジのところで店長ミヤザキを紹介する....一応相方でありますからね....と、ごはんがおいしかったです!とうれしいことを言ってくれると思ったら....でもokayan君、すごいマジメでしょ、ね?ね?(苦笑).....って、アータ(笑)。

一同苦笑い(苦笑)

ありがとう。
ゴトーちゃん(旧姓)(笑)。

お近くにお住まいでもありますので.....よかったらまたお店でお目にかかれるのを楽しみにしています。

ちなみに今回の「すてきな出会い直しになればいい」というフレーズは関美彦さんの「Five Easy Pieces」という小さなアルバムの1曲目「元気にしてるかい?」の歌詞からいただきました。すごくいいアルバムで、おススメです。

 
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