再会。

[ 小さな星日記 ]

それは昨日のランチタイムのことでございました。

実は昨日のランチ、ガヮちゃんが店長ミヤザキと二人で平日ランチをまわす、いわゆる平日ランチデビューでありまして、僕や他のスタッフも少しは緊張気味.....というか、早い時間からそこそこたくさんのお客さんがご来店......ワタクシ、相変わらずほっぺたにキスマークのような擦り傷をつけたままでありまして.....あぁ、白日の下こんな顔で接客に、ホールに出るのはやっぱりキツいなと(苦笑)、えぇ、まるで自業自得ではありながら、やっぱりホール係は顔が命だとつくづくと思っておりますと.....

新しいお客さんがふわり.....と入ってこられました。
少なくとも、僕にはそう見えました。

あ!

.....と、一瞬時が止まったような、でも僕にはその人が.....色が白くて華奢で、そして.....今となっては思い込みのせいなのかもしれないですけど、ふんわりとした服をお召しの彼女.....僕が当店のホール人生の中で、唯一お名前を伺うのに失敗した(苦笑)、去年のヨタ話大賞、大賞作品その名もズバリ!「お名前を伺う」の女性のお客さんだと、僕にはすぐに分かりました.....そのとたん、にぎやかな店内もしんとなるくらい忙しさも忘れて、胸がじんとしてしまいました。

彼女はホントにオープン当時からのお客さんでした。
週に1度か2度、ランチにいらっしゃいます.....その頃は今と比べてもオソロシイくらいにヒマでしたので(苦笑)、ご来店いただくようになって、わりとすぐの頃からご挨拶をさせていただいたり、ちょこちょこおしゃべりをさせていただいたりするようになり......開店から3ヶ月が過ぎた頃、そろそろお名前なんて伺ってもいいかなと.....ちょうど他のお客さんにもちょこちょこお名前を伺うようになった頃でありましたので.....と、そこで.....結局お名前を伺えずあえなく惨敗(苦笑)。
でも.....特に若い女性、それもひとりでお越しのお客さんに、お名前などプライベートなことを伺うのは慎重にしなくてはならないと、えぇ、なんだかんだでワタクシいい歳のオトコの店員ですからね、えぇ、痛みと同時に肝に銘じたわけであります。

それが、ふとした折りに.....結果的には、お名前を知ることになった、そのいきさつは、大賞受賞作「お名前を伺う」をどうぞ(笑)。

しかし...去年の春、彼女はぱたりといらっしゃらなくなりました。
ちょうど4月とか、そんな時期だったので、きっと転職でもされたんだろうと、三鷹と縁遠くなってしまったんだろうねと、僕らはちょっとさみしく思ったものでした.....それから1年を過ぎ、6月の終わり....つまり3年前、彼女が初めてうちに来てくれたその季節、彼女はフタタビあらわれたのであります。

お食事を済まされ、僕がおのみものをおもちしました。
忙しくはあったけれど、ここはいっちょお話をしなくてはと(笑)。

おひさしぶりですね、去年の春ぶりくらいでしょ?と、てっきり転職でもされたんだと思ってたんですよ......いや、同じです、三鷹で働いているんですけど......色々あって、ちょっと気持ちに余裕がなくて.....と、そうでしたか......なんて。

○○さん、ですよね.....と、僕が彼女の名前でお伺いすると、彼女はちょっとビックリされて.....いやいや、かくかくしかじかこんなことがあって、お名前をお伺いしたじゃないですか、と(苦笑)。でも、しばらくいらっしゃらなくて、だからあのときドサクサに紛れてでもお名前をお伺いできてよかったなと思ってたんですよ......もしもあのままだったら、そして○○さんが3年後もうちのお客さんだったら、もう一度チャレンジしようと、そう思ってたんですよ(笑)。

その3年がたってしまいました(笑)。

でもその3年後......の今、また彼女がうちのお客さんでいてくれる。

僕は彼女に、あの話をホームページに書いたことと、それが大賞に選ばれたことを.....遅ればせながらご報告させてもらい.....彼女も、それじゃ結構お店に貢献したんですねと、笑って仰っていただけたのがとてもうれしく....いや、1年以上も間が空いたけれど、うちのお店を忘れたわけじゃなかった.....そしてまたご来店いただけたことがなによりうれしく、これは僕にとって.....ひとつの3周年のお祝いなんじゃないかと思いました。

お帰りの際に....あ、これ、キスマークじゃないですよ!とワタクシ(笑)。

ぶたれたんですか....と、店長ミヤザキを見る彼女(苦笑)。

そんなやりとりも、とてもうれしい再会。
どうもありがとうございました。

 
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