小さきことは。
[ 小さな星日記 ]
今朝お店に来てみると.....先日注文しておいた「ほぼ日オリジナルTシャツ」が届いていました。今月のスポーティなものではなく、5月・6月の新彊綿100%のもの.....その素材感が知りたかったんですね(笑)。
と、実はコレを発注して....今日届くまでの間.....先週末に、実はこの新彊綿のほぼ日Tシャツを着てご来店いただいたお客さんがいらっしゃいまして、えぇ、顔見知りだったので、ちょっと触らせてもらいました(笑).....と、あらためて本日自分のが届き、思う存分触り、その素材感のよさに感服するとともに.....やはりデザイン....作り込みの細かさ・丁寧さ....やっぱり行き届いていて、とてもいい製品に、持っててうれしくなるようなものになっている......
それでいてお値段は当店オリジナルTシャツとさして変わらず(100円増し)。
うちのTシャツだって、ベースになるTシャツは.....それこそお客さんに....1年着ても全然クタッとならなくてすごくいいです!って言ってもらえるくらい、しっかりしたものを使ってはいますけど、やっぱり....素材自体から作っている、ほぼ日Tには及ぶはずもなく.....でもまだまだ僕らにはそこまでやれる力.....お金や流通、その他いろんなことも含めて....はまだないわけです。
オープンしてから3年。
それはまだ歴然とした事実でありますし、今年10年目を迎える「ほぼ日刊イトイ新聞」と単純に比較すべきではないでですけどね.....なにもかもあまりに違いすぎる。
けど、考えてることはなんでこんなに似てるかな、とも思う。
本日7月20日のほぼ日巻頭の糸井さんのコラム(のようなもの)「今日のダーリン」に、「小さいこと」について描かれていまして.....小さい人数でクオリティの高いものを作ったり、小さくても儲かったり、少人数なイベントだったり、小さくても、人がうらやむようなものだったり......その小さいものは.....大きくなる方がいいのか?あまりに大きくなることに価値をおいてないか?というようなことを書いておられます。
僕らも.....ゆくゆくはお店は全国規模のチェーンにして.....とか、全然考えて.....ませんけど(笑)、えぇ、大事なのは僕らのココロの行き届くものやサービスをやりたいということで、そのために必然的にその規模が決まってくるかんじがします。
届いたTシャツは....そのモノの素敵さもさることながら、Tシャツの入ってる袋、伝票や箱、パッキングのガムテープまで、ちゃんとオリジナルのモノが使われてて....そんなところにも「行き届いてる感」がある.....あぁ、そんな風にやるもんなんだよな、やっぱり仕事って。
小さくてもいいから.....できたらそうゆう仕事ができるような大きさにはなりたい。
今....レギュラースタッフは7人。
その7人で徹底的にココロの行き届くお店をやっていく.....まだまだ小さなお店だけれど。
しかし一方で。
参議院議員選挙ですね。
各候補者の広告に目を通すのが結構楽しいんですけど(笑)、そこで......ン?となったのは、別に....ちょっと変わってんなーっていう方ではなく(すいません)まったく良識的な候補者の公約でした。
最低賃金を時給1000円にします!
確かに1000円になるといいな(苦笑)。
でもね......もしもそれが決まりになってしまえば....まるでうちは誰も雇えなくなります。
夜のバイトの時給だって850円....社員スタッフを含めて、時給換算すれば今一番いい時給ですよ、うちの......って、オーナー3人の時給はいまだに500円に届くか届かないかというところですよ.....3年経って、それだって歴然とした事実ですよ(苦笑)。でもね、確かに決してお金持ちじゃないですけど、僕らこの仕事をできて全然フシアワセなんかじゃないですよ.....って、どうやったら1000円出せるの????
そんなちっぽけな規模の事業ならやめてしまえということなんでしょうかね?
そうするとうちくらいの規模の企業はあらかた倒産でありますよ......そしたら雇用も減るから.....時給1000円ドコロか職がないという状況にだってなるわけですよ.....それでいいわけでしょうか?僕らにとって、お金がないよりそっちの方がフシアワセでありますよ。
だからね、そんなことよくカンタンに言うなーと。
実は同じように選挙広告読んだ店長ミヤザキも、全く同じところでひっかかってました(笑)。
まったく小さきことは。
風前の灯火くらい不安定なことに変わりありません。
それでもできる限りこの火をともし続けたいと思います。
うれしかったり、悲しかったり、色々ありますね、毎日。
さ、週末です。
がんばります。