2012年4月14日

本日(4月14日)発売・雑誌「ケトル」(太田出版)当店取材記事につきまして。

[ お知らせ ]

先日取材に来ていただいた雑誌が本日発売になりました。太田出版の「ケトル」という雑誌ですが、本日見本誌が届き、当店掲載部分を確認させていただきました。取材から原稿のチェック他、メールでのやり取りなどは全て店長ミヤザキが対応させていただきましたので、その記事内容に関しまして彼女の方がから訂正をさせていただきます。


このたび、太田出版より発行されている隔月刊誌「ケトル」に、当店についての記事が掲載されています。この記事は、当店に直接取材に来ていただき、原稿になったものに間違いありません。しかし、その内容に当店としては納得しがたい記述があったことを、ここで訂正させていただきます。

記事によると、当時私たち夫婦は「外食ばかりの生活にうんざりし、『ちゃんとしたご飯を食べたい』との想いから『普段着のごちそう』がコンセプトのお店を開きました。」とあります。
しかしながら、私たちは「外食ばかりの生活にうんざりし」て、お店をはじめたわけではありません。本当に「外食ばかりの生活にうんざりし」たのであれば、ちゃんと自炊すればいいのです。

私たちがお店をはじめたのは、「一生楽しく続けていける仕事として、ごはん屋さんを選んだ」からです。

そしてフリーの広告プランナーとデザイナーという職業柄、時間が不規則で、ゆっくり家で自炊する時間も惜しんで、外食ばかりの生活をしていた私たちは、「普通の家庭料理」が食べられるお店があったらいいなと常々思っていました。飽きずに毎日食べてもらえる、丁寧に手をかけて作った家庭料理、すなわち「ふだん着のごちそう」を食べられるお店があれば、忙しい毎日で外食や手抜き料理が続いてしまっても、ほっと安心してご飯が食べられるお店になるのではないか…そう考えたのです。

取材中にそのような意図でお話ししたつもりだったのですが、「外食ばかりでもっと普通のものが食べたいと思っていた」というくだりを「外食にうんざりした」と意訳されたようです。できあがった原稿について訂正を入れさせていただきましたが「もう校了で修正が間に合いません」とのこと。不本意ながら今回のような記事のまま掲載となりました。

だいたい「外食にうんざり」って、他の外食の方々に失礼ですし、外食にうんざりしたのに、外食の店を始めるのも話としておかしいと思うのですが、「当誌はデザイナーやクリエイターの読者も多く、外食にうんざりしている方々の共感を得られると思います」との返答に、呆れました。
ちなみに、当店の新聞の名前は「毎月ごはん新聞」ではなく「毎月新聞ごはん」です。そして私は「新聞部」ではなく、小・中学生の時に「新聞係」をするくらい新聞を作るのが好きだったという話をしたはずなのです。

取材を受けてから原稿が届くまで3週間、その時点での原稿は2日以内に訂正というので修正をさし上げたら、直された原稿は初回の内容とは全く違う内容(今回掲載されたもの)が送られてきました。その直しを2日後にさし上げると「もう修正できません」。何を根拠に修正がないと確信して校了にふみきってしまったのか、その過信と、取材対象を見くびった態度に怒りを隠し得ません。

今までも多くの雑誌に取り上げていただきましたが、誠実な取材、的を得た記事を書いていただけることがどんなに少ないか、感じてきました。しかし今回はついに「事実ではない」ことが掲載されるという結果になり、本当に残念だし、マスの読者の方々に不正確な情報が発信されてしまい、当店の印象、私たちの想いがねじ曲げられてしまうことを遺憾に思います。

この文章を読んでいただけた、きっと、まことに少数の方々。
長々と言い訳の文章を読んでいただき、ありがとうございます。
今後このようなことがないように努力していきます。
そして、深くお詫びいたします。
これからもリトルスターレストランをよろしくお願いいたします。

リトルスターレストラン 
店長 宮崎麻美

大手出版社の雑誌に比べたら、本当に力も影響力もない......非力であることは重々承知ではありますが、それでも自分たちの想いや声を直接届けられる手段、この場で訂正をさせていただきました。

いやそもそも「外食にうんざりした」くらいで貯金を叩いてお店なんかはじめられないですし、確かに楽しくはあるものの(笑)、8年もキツイし儲からないお店なんか続けられない(苦笑).....そしてすばらしいスタッフと、あたたかいお客さんに恵まれることなんかないと(ありがとうございます)、ワタクシはそう思っております。

もしもよかったら、みなさんのお友達、お知り合い、いっしょにうちのお客さんでいらっしゃるあの方この方に、この話、ちょっとお伝え下さいませんか。今までのいいお客さんに、今更ながらこんな風な誤解されるのが一番ツライのであります。

せつに、せつに。

リトルスターレストラン
okayan

(追記)よろしければあわせましてこちらの記事もよろしくお願いします。
昨日の雑誌取材記事訂正についての補足など(長いです)。

 
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