さてといよいよ今年のクリスマスディナーもスタート！は23日（水）の夜...いやいや、お昼時もまずまず忙しく、キッチンスタッフはナベさんも店長ミヤザキも午後は賄いもたべずに初日の仕込みつぐ仕込みと...いや、でもこのコロナ禍のクリスマスディナーはお持ち帰りも含め、思ったよりもたくさんのご予約をいただきまして本当にありがとうございます。

というわけで今夜から25日（金）までクリスマスディナー期間中、夜は店内飲食にお持ち帰り、通常営業はお休みとさせていただきます。みなさんにはご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願いします。

さてと...毎年書くことですれど、今年もやっぱり超高リピート率の当店クリスマスディナー（ありがとうございます！）ですが、当店のクリスマスディナーって、そもそも店長ミヤザキのある思いからスタートしておるのでありますよと、2009年の当店初の書籍は「リトルスターレストランのつくりかた。」からちらりと一部引用してみましょう。

　開店して1年目のクリスマス、私たちは特別なことは何もせず、普通にお店を営業していました。客席は満席になるほどの大盛況、だけどなぜかあまりお見かけしたことのないお客様ばかり。「一度来てみたかったから」という新しいお客様がクリスマスを機会に大勢来てくださっていたのですが、普段から来てくださっている常連のお客様はほとんど来店されませんでした。
「満席になってお店の売上げは上がったけど、うちのお店って、ちゃんとお客様に愛されているの？」
　本当の意味でお客様に愛されるお店でありたい。そう思った私は「クリスマスにつきあってもらえる本命のお店」を目指すべく、次の年から予約限定の「クリスマス特別コース」を始めることにしました。名付けて「ちょっぴり特別な日のごちそう」。
「リトルスターレストランのつくりかた。」P138

いや、しかしクリスマスディナーを始めた2005年は2年目のワタクシドモに正直コースメニューなんてやれるだけの力量があったろうか？と今になっても思うけど、逆に言うと、店長ミヤザキのその「本命の彼女になりたいっ！」ってな思いは、段違いの力量的背伸びになり、このタイミングでホイホイと階段を上っていった...ように思いますね（笑）。

なので毎年のメニューを考える店長ミヤザキ...「ただ単純においしいものを集めてお出しする」ってことではなくて、

１）今年のリトスタを総まとめするようなメニューであること
２）来年のリトスタを予感させるメニューであること

のふたつを叶えるコースであること...これがけっこうなにげにハードルが高くて、毎度ものすごく考えるし悩むし、でもそうやってコースの内容を決め、仕入調理法仕込みに当日のオペレーションなどを改めて考え直すことで...新しいステージに上れたりするし、キッチンに限らず思いがけず目からウロコの「いいアイディア」お思いついたりするのは、こうゆうちょっと身の丈を超えた課題に取り組むときなんだよなと。

今年もまだメニューが決まってない頃...しばらく前のクリスマスディナーのコース内容をちょこちょこ見てた店長ミヤザキ...

今になっては「ちょこもり」のレベルだなぁ（苦笑）。

でも...それが当時の精一杯で、でも「どうだっ！」ってかんじでお出ししてたにもかかわらず（苦笑）、そんな風に思えるってのがやっぱりわかりやすく「成長」なんだよなと...クリスマスディナーからはじまった当店とっておきメニューなんてのも数知れず（まぐろのタルタルごはんとかグラタンとかハヤシライスとかスコッチエッグとか）、さてと今年のラインナップ、来年どんな風にお出しするのか出来るのか？そんなのも今からちょっと楽しみにしつつ。

ご予約限定クリスマスディナーは初日スタートします。