October 5, 2008
熊本よりの使者。
昨日土曜日のランチ、開店からのわっとした忙しさが落ち着いた頃、がらりとご来店いただいたお客さん.....若い男性とそのご両親、そんなかんじの3名様でありまして、すみやかにキッチン近くの四角い卓にご案内いたしました。
瓶ビールのオーダーが入りましたので、ドリンカー係のワタクシokayanが......今日のランチ、ビールははじめてのオーダーだ!と、ちょっとうきうきしながら(自分がのむわけでもないのに)お持ちしまして、えぇ、いつものように.....いや、いいお天気、この昼間っからビール、またヨロコばしからずやでございますね!.....なんて調子に乗ってお声をかけさせていただきますと、みなさんにっこり和やかに笑って下さって.....いや、田舎から上京してきたんですよ......と仰いました。
田舎というとどちらなんですか?......熊本です。
あぁ、熊本ですか.....うちの店長ミヤザキの母、当店永世料理長のミヤザキヨウコも出身が熊本なんですよ.....それで、この度はまたなんでご上京を?みなさん熊本から?.....そうです、いや、これ(息子さん)の彼女のご両親とご挨拶することになって.....って、そうですか!そりゃおめでたいですねー、やるねー!(笑)
とその息子さん....いや、前に(東京にいた頃に)何度かこのお店に来たことがあって....食事もなんですが....内装とかすごく好きなんですけど、実は....その彼女とも来たことがあって......(うちの)お店で....
泣かせちゃったこともあるんです(苦笑)。
な、なんと!(苦笑)
女泣かせ!(笑)
その時....まぁ、きっと泣いたと言っても、そんなに大袈裟なものではなかったんでしょうし.....幸いなことにお店は夜で忙しかったらしくて、もしかしたら忙しさゆえ、気がつかなかったのかもしれません(過去に何度かそうゆうこともあったようには記憶してますが、どのお客さんとか、全然覚えてません)。ま、たとえ気がついたとしても.....僕らもなるべくそっとしておりますので、えぇ、そうゆう時はね、ご心配なく(笑)。
でも....きっと学生を卒業されて、地元の熊本に戻ったあとも、お二人の交際は絶えることなく......たぶんますます強い絆、強い愛を育まれたのでありましょう、この度めでたく.....ま、ひとまずはご両親ご対面と相成ったわけでありますね、えぇ、ホントにヨカッタですね。
いや、でも今回の上京、どうしてもこちらのお店に来たかったんですよ.....それも目的のひとつでした.....と、お母さん。息子さんが帰郷された時、うちの発行している「毎月新聞 ごはん」を捨てずにわざわざお持ち帰りいただき、それを熟読されたお母さん....いつか是非行ってみたいものだと思って下さったそうです。お食事もおいしかったわと、また、お父さんには昔ずいぶんと泣かされたんでしょう?なんて、女泣かせネタでちょこちょこツッコミも入れつつ、まことに楽しいお昼時.....ワタクシが!(笑)
あぁ、うれしいな。
若いすてきなカップルと、そしてそれをあたたかく見守るご両親......それにほんの少しでも関わらせていただけた、この小さなお店の僕ら.....本当にそんないいところに僕らを置いていただいて.....ずいぶんと遠い熊本で.....すでに置いて頂けてたということ。東京に飲食店は数あれど、うちを目がけてずんずんやってきて下さったこと。
それがなによりうれしいです。
さぁ、それではいよいよ出陣ですねと、がんばって下さいね......いや、飲み過ぎには注意ですよ!なんて、朗らかな気持ちでお見送りさせていただきました。
またいつか、あの夜泣かせた彼女といっしょに、幸せな笑顔でご来店、リベンジいただけるのを.....その「いつか」が来るのをココロから楽しみにしておりますね。
本当にどうもありがとうございました。